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かわら版47号

記事タイトル一覧

第47号 令和2年12月号

大江戸つくどよろず診療所かわら版 第47号

第47号

令和2年12月号
*掲載の写真はご本人の了承を得ております。



新型コロナウイルス

図1
図1



 2019年後半に中国武漢から流行が始まった新型コロナウイルス(SARSICoVI2)は、驚異的なスピードで世界中に広がり、2020年は全人類にとって、コロナに翻弄された年となりました。

当初、武漢で肺炎患者の急増が確認されたことで、「新型コロナウイルス肺炎」と呼ばれていましたが、国内外で流行が広がると、肺炎だけでなく、下痢・嘔吐、髄膜炎、脳梗塞、心筋炎、腎障害、皮膚症状、結膜炎、味覚・嗅覚異常など多岐にわたる病態があきらかとなり、現在は「新型コロナウイルス感染症(COVIDI19)」と呼ばれています。

新型コロナウイルスについては、人類が未だ経験したことのないウイルスなのでわからないことだらけですが、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因ウイルスとゲノム情報の8割が同じで、気道や肺胞の粘膜の細胞の上にあるACE2※に取りつき、細胞の粘膜とウイルスの外膜が融合し、ウイルス内部のRNAが細胞に取り込まれて感染することがわかっています。(図1)

※ACE2(Angiotensin -converting enzyme 2:アンジオテンシン変換酵素Ⅱ)とは、腎臓での血圧の調整や、敗血症による損傷から肺を護る保護作用などにかかわる重要な酵素で、主に腸管上皮、腎臓、精巣などに多くみられる。

このウイルスの感染の特徴

図2
図2



 これまでの感染症(インフルエンザやSARS)では、症状が出た後にウイルス排出量が多くなり感染力が強くなるのですが、新型コロナウイルスの場合、症状が出る直前の無症状期に最も強い感染力を持つことがわかっています。(図2)また無症状者からの感染も報告があるため、感染源を見つけることが非常に困難で、まるでステルス戦闘機か透明人間と戦っているような感じなのです。

このことが感染予防をいっそう難しくしており、発症者の隔離だけでは感染の封じ込めができず、現在のパンデミックにつながっていると考えられます。

有効な予防方法は?

表1

表2


自身はマスクをしていても、後にクラスター発生がわかった(換気の悪い)ビルにたまたま仕事で訪れ、10分ほど会話をしただけで感染してしまった事例がある一方、窓をあけて換気をよくし、お互いマスクをつけていたら、感染しなかったという事例もあり、換気と相互のマスク着用は有用だと思われます。そして医療機関では、何かを触ったら、そのたびに手洗いかアルコール消毒をすることが推奨されていますので、われわれ医療従事者は、院内感染防止のため、一行為一手洗いを心がけています。みなさまの手指消毒のタイミングは表(1)を参考にしてください。物品の取り扱いや消毒に関しては、表(2)が参考になるかもしれません。

現在、家族間や親しい人との会食での感染が多く確認されており、人とのふれあいや楽しい食事で感染リスクが上がるというのは大変悲しいことです。しかしながらこの透明人間との戦いはしばらく続くと思われますので、食事はなるべく個別で、会話は飛沫を防ぎ最小限に、楽しいおしゃべりは食後にマスクをつけてから・・などの工夫が必要かもしれません。

みなさまは、子供の頃、食事中にふざけて大声を出したりしていると、「行儀が悪い!食事中は食べることに集中しなさい」と親にしかられた経験はないでしょうか?

食事中は大きな口をあけて話さない、静かに食べるという日本人の昔からの食事マナーは、今から思えば感染症対策の面で優れたものだったのかもしれませんね。

(文責:歯口外科 大庭祥子)
(監修:呼吸器内科 清水秀文)

新型コロナウイルス感染症にかかった医者の話

 今年の5月に新型コロナウイルス感染症にかかりました。この体験をもとに、わが国の新型コロナ感染症対策について考えました。

4月末日、急性期病棟の入院患者Aさんの診察をしました。その5日後の土曜日、体がだるく、37.7度の熱がありました。ひどい腰痛で体を起こすことができませんでした。

「1日様子を見ようか」とも思いましたが、大学の同級生の勧めで職場の急患室に電話しました。すると感染症対策の部長から「クラスターが発生したので、全患者・全職員PCR検査をします」といわれました。

検査結果は「陽性」でした。

1日おいて保健所から電話があり「熱も症状もないので自宅療養か宿泊療養ですね。どちらをご希望ですか」ときかれて宿泊療養を選びました。

ホテルまでは保健所から委託された車で送ってもらいました。1階ロビーで机の上に並べられた書類一式、体温計、酸素飽和度測定器などをとり、部屋に向かいます。宿泊療養中は毎日朝夕、体温と酸素飽和度を測定し渡された表に記入します。しばらくすると事務局から電話があって報告します。ずっと体温は35~36度、酸素飽和度は98~99%でした。

個室の外に出られるのは朝昼夕の1時間ずつ、1日3時間だけでした。家族に気兼ねなくシャワー、トイレが使えて非常に助かりました。

腰痛がひどくホテルのベッドがありがたかったです。強い倦怠感は長く続き1日中起きていられるようになったのは、発症後2週間を過ぎたころからでした。

2週間の宿泊療養を終えて帰宅しました。

翌日職場でPCR検査を行いましたが、まだ「陽性」だったため、翌週に再検査を行いました。今度は「陰性」となり、感染してから32日後にようやく復職できました。

感染症対策の医師が様々な情報から考察した結果、今回はやはり診察の際に感染したものと思われました。

当院では患者さん、職員合わせて約1000人にPCR検査が行われ、5.2%が陽性でした。今回のクラスターは4月から設けられていたコロナ専用病棟とは関係なく、一般の病棟からの発生でした。感染は1フロア、2病棟に限定していました。

わたしは数日間感染に気付かず、通常通り勤務していたことになりますが、マスクと手洗いを徹底して行っていたおかげで、他の病棟、部署への感染拡大はありませんでした。

今後の新型コロナウイルス対策について望むこと

グラフ
説明
出典



アメリカ合衆国ニューヨーク州は第一波の抑え込みに失敗しましたが、その後感染を収束させることに成功してからは、経済活動の段階的な再開にも関わらず感染者数は低いままで保たれています。

この背景には人口当たり世界最多のPCR検査数があります。

同州の面積は北海道と九州を足したくらい、人口は2000万人で東京都と埼玉県を足したくらいです。4月25日には1日2万件、6月4日には1日5万件の検査を行い、その結果に基づいて対策を決定してきました。ちなみに東京都のPCR検査数は1日3813.7件です(8月29日)。

ニューヨーク州は経済活動再開の4段階を、いつ、どの地域で進めるかを判断するための7つの指標を定めていますが、そのうちの4つは、数多くのPCR検査を行うことによって把握される指標です。

実効再生産数(1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを表す指標)をモニターして、増加傾向が見られたら経済活動再開の計画を見直す、などPCR検査数を増やすことによって、初めて正確な現状把握ができ、データと科学的根拠に基づいた政策決定が可能になります。

日本もニューヨーク州の対策を参考にして、早く感染拡大防止と経済活動の両立をはかっていってほしいものです。

(リハビリテーション科 室生 祥)

感染制御チーム

感染制御チーム

ソファー

検温
入口での体温計測

取り組み



今回は院内の感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)についてご紹介します。感染管理認定看護師の山口亜由美さんにお話を伺いました。

感染制御チーム:ICTとは

病院には様々な感染症のリスクが存在します。ICTの仕事は院内感染を防止し、患者さまはもちろんですが、職員も含めた院内にいる全ての方が、安全に過ごせる環境を整備することです。ICTは感染管理に対応する医師・看護師を中心に、検査技師・薬剤師など多くの部門の職員で構成されています。

ICTの活動

毎週カンファレンスを開き、現在国内外でどのような感染症が流行しているのか、また院内の検査ではどんな細菌やウイルスが検出されているのか、などの情報を収集して職員に発信しています。最新の感染症動向を知ることによって、病気の早期発見がしやすくなり、感染の拡大を防ぐことが出来るからです。抗菌薬が適正に使用されているかをチェックすることも重要な仕事の一つです。薬が効きにくくなる耐性菌の出現リスクを減らすことが目的です。また定期的に院内を巡回して、感染対策がきちんと行われているかを確認しています。職員に対する感染対策教育もICTの役割です。

新型コロナウイルス感染症対策について

当院では、東京都の要請により今年4月から新型コロナウイルス感染症(以下、COVIDI19)の患者さまの受け入れを開始しています。そこで、今回は特にCOVIDI19に対する当院の取組について皆様にお知らせしたいと思います。COVIDI19の患者さまの受け入れに際しては、専用病棟を開設し、他の患者さまと接することがないように、動線分けを行いました。現在はさらに表のような対策を加えて、COVIDI19の持ち込み防止と早期発見に努めています。

患者さまには外来受診や入院治療の際に、大変なご不便をおかけしております。感染症の早期終息のため、当院は職員一丸となって対策に取り組んで参りますので、何卒ご理解・ご協力のほどよろしくお願い致します。
(文責:精神科 高橋杏子)

看護学校だより

〜初めての試み、オンライン授業の導入!!〜

看護学校




新型コロナウイルス感染症における当院検査室での取り組みを伝えたいと思います。

東京都新宿区は2020年4月15日国立国際医療研究センターの敷地内に共同検査所を設置しました。医師、看護師、臨床検査技師、事務員らを派遣することとなりました。(写真1 共同検査所 現在は他の場所に移動しています。)

新型コロナウイルス感染対策としてPCR検査を拡充することは、早期診断、感染拡大防止のため喫緊の課題です。検査に際してはほとんどが、スワブを用いた鼻咽頭ぬぐい液が用いられています。日本では検体採取者が医師や看護師、臨床検査技師などに限られているため、人材確保が困難な状況です。これらの理由や、院内での感染を受け、我々臨床検査技師がチーム医療における役割の一つとして、院内で検体採取を行うことにしました。また、新型コロナウイルス感染症検査は外部の検査会社に委託していましたが、検査結果が出るまで時間がかかるため、院内でも当日結果報告できるように検査体制を整えました。(写真2 院内での検査の様子)

院内感染を防ぐため、手術・入院の前に検査を実施していますが、最近は検査材料として唾液での検査も可能となりました。滅菌容器に採取し所定の場所に置くだけなので、採取場所、採取者、防護具が不要となり、医療者の感染リスクを減少させることができます。

今後も臨床検査技師として、患者さまにより良い医療が提供できるよう尽力してまいります。

(中央検査室 藤田 雄一)

検査の展望

写真1 新宿区PCR検査所

写真1 新宿区PCR検査所



 新型コロナウイルス感染症における当院検査室での取り組みを伝えたいと思います。

東京都新宿区は2020年4月15日国立国際医療研究センターの敷地内に共同検査所を設置しました。医師、看護師、臨床検査技師、事務員らを派遣することとなりました。(写真1 共同検査所 現在は他の場所に移動しています。)

新型コロナウイルス感染対策としてPCR検査を拡充することは、早期診断、感染拡大防止のため喫緊の課題です。検査に際してはほとんどが、スワブを用いた鼻咽頭ぬぐい液が用いられています。日本では検体採取者が医師や看護師、臨床検査技師などに限られているため、人材確保が困難な状況です。これらの理由や、院内での感染を受け、我々臨床検査技師がチーム医療における役割の一つとして、院内で検体採取を行うことにしました。また、新型コロナウイルス感染症検査は外部の検査会社に委託していましたが、検査結果が出るまで時間がかかるため、院内でも当日結果報告できるように検査体制を整えました。(写真2 院内での検査の様子)

写真2 院内での検査

写真2 院内での検査



院内感染を防ぐため、手術・入院の前に検査を実施していますが、最近は検査材料として唾液での検査も可能となりました。滅菌容器に採取し所定の場所に置くだけなので、採取場所、採取者、防護具が不要となり、医療者の感染リスクを減少させることができます。

今後も臨床検査技師として、患者さまにより良い医療が提供できるよう尽力してまいります。

(中央検査室 藤田 雄一)

寄附御礼

 新型コロナウイルス感染症対策(その他を含む)として、マスク、フェイスシールド、防護服、消毒薬、体温計、応援メッセージをはじめとして、たくさんのお心遣いを頂きました。この場を借りて、お礼申し上げます。 (2020・10・31現在)

一般社団法人新宿区医師会 会長 平澤精一 様
一般社団法人東京キワニスクラブ 会長 石井亜佳理 様
医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック 理事長 武藤真祐 様
医療法人秀峰会 楽山 理事長 中村吉伸 様
ウェルネスクリニック神楽坂 院長 賀来怜華 様
神楽坂三丁目自治会 会長 小田桐信吉 様
株式会社ウェルメディカルグループ 代表取締役 山ノ内辰二 様
株式会社ケーアイ社 代表取締役社長 岩城慶太郎 様
株式会社対がん戦略研究所 代表取締役 澁谷大介 様
株式会社ユニマットライフ 様
株式会社ヨックモックホールディングス 代表 藤縄武士 様
魚卵ハウスエニ 奥澤友紀 様
新宿区町会連合会 常任相談役 大崎秀夫 様
セブンイレブン 新宿筑土八幡町店 様
中興化成工業株式会社 代表取締役社長 庄野直之 様
東京都看護協会 会長 山元恵子 様
東京都看護連盟 会長 髙原静子 様
トヨタ自動車株式会社 東京本社 様
ネスレ日本株式会社 様
まかないこすめ 株式会社ディーフィット 様
三菱ケミカル株式会社 代表取締役社長 和賀昌之 様
有限責任あずさ監査法人 理事長 KPMGジャパン CEO 髙波博之 様
ルコ・ネットワークサービス株式会社 代表取締役 升本和彦 様
EPSホールディングス株式会社 代表取締役 厳浩 様
NPO法人 Feelosopher's Path Japan 様
朝西 芳文 様
菊池 直子 様
小泉 みどり 様
小林 英則 様
坂本 誠 様
張 るみ子 様
瀧内 義行 様
茅原 敦子 様
戸田 康司 様
仲田 あき子 様
永田 治雄 様
中野 幸恵 様
中村 洋 様
羽生田 聡 様
本阿彌 光陽 様
松永 喜美子 様
美川 憲一 様
宮澤 貞子 様
森川 直樹 様
安原 敏夫 様
(順不同)



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