スポーツ外来・野球肘診断

Q スポーツ外来の特徴を教えて下さい
A スポーツをしている小学生から大学生までの学
生が、授業を休まなくても通院できるよう16
時から18時30分までの枠組みで診療を行って
います。また医師、理学療法士が協力して選
手ひとりひとりに合わせたリハビリテーションを
しっかり行っています。
(三嶋)
Q どんなスポーツ障害で受診する方が多いですか?
A 当院では野球をやっている小中学生が多く受診
するため、肘・肩の障害が多いです。また、
それ以外にもオスグッド病など成長期特有の
骨端症や、ジャンパー膝(膝蓋腱炎や大腿四頭
筋腱炎)、膝の靭帯損傷や半月板損傷、肩の
反復性脱臼、下腿や足の疲労骨折、肉離れ、
腰椎分離症やすべり症などさまざまなスポーツ
障害で受診されます。
(三嶋)
Q スポーツ障害を起こしやすい年代やその特徴はありますか?
A 成長期の子どもの骨は大人と比べて構造や機能
に違いがあります。成長期は軟骨が徐々に骨
に変わってくる時期にあります。成長期の骨端・
骨端線は非常に弱い部分で、そこに外傷や障害
が起こりやすいことが子どものスポーツ障害の
特徴です。小学生から中学生、高校生の前半
くらいまでの成長期の骨軟骨の障害と、大人の
骨関節の組織・筋肉の障害とは分けて考える
必要があります。
(岡田)
Q 野球肘検診とはなんですか?
A 当院の野球肘検診は、野球に限らず、投げる
動作を伴うスポーツをしている小学4~6年生
を対象にしています。11歳前後の年代に起こり
やすい肘の離断性骨軟骨炎(OCD)という疾患を
見つけることを主な目的とした検診です。この
疾患は初期には症状がないことが多いですが、
肘の痛みや肘が曲がらないなどの症状が出る
頃には手術が必要となってしまいます。早期に
発見できれば安静によって治りやすいという特徴
があります。大人の例で言えば、胃がんの早期
発見のための検診といった意味合いとなります。
またOCDだけでなく、他の肘の障害や肩、膝、
腰など気になっている部分があれば同時に診察
をしています。
(岡田)
Q スポーツ障害の予防には何が大切ですか?
A 成長期の子どもは、練習・試合のやり過ぎや、
間違った練習方法などにより障害を起こすこと
が多いです。またコンディショニングの不良や
身体的特性に問題が隠れている場合も多々あ
ります。そのような場合、いったん休んで痛み
がとれても、スポーツを再開すると症状が再発
してしまいます。まずは故障の原因を見極める
ことが非常に重要です。
(三嶋)
年代に合った運動内容の調整と、十分な睡眠、
栄養、休養をとることが大切です。またスポー
ツをやるにはストレッチや筋力をつけることが
必要と言われていますが、まずは日常生活の
姿勢を整えることがとても大切です。最近は
スマホやゲームなどの普及もあり不良姿勢の
子どもを多く見かけるようになりました。猫背
などの不良姿勢は、姿勢を保つための筋力が
落ちたり、体が硬くなったりすることを助長して
しまいます。
(岡田)
さいごに
成長期のスポーツ障害においても、早期 発見と正しい対応が大切です。 お子さまに気になる症状が見られた際は、 早めに整形外科・スポーツ外来へご相談 くださいね!症状はないけど、野球をやっ ていて肘の状態が気になる、という方は 野球肘検診をご検討ください側弯症

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