パンフレット

リハビリテーション科

診療・各部門

診療内容

リハビリテーション科での治療

どんな病気がリハビリテーションの対象になるのでしょう?

人が暮らしてゆく上で生じる不自由がリハビリテーションの対象です。不自由の原因となった病気やケガの内容は問いません。現在当院で行っているリハビリテーションは脳卒中や脊髄損傷、骨折などで生じた運動障害に対するリハビリテーションをはじめ、嚥下障害、高次脳機能障害、肺炎や開腹術後の廃用症候群、がん患者さんに対するリハビリなど多岐にわたっています。

リハビリはいつから始まるのでしょう?

障害の原因となった病気やケガの治療と並行して、あるいは手術の直後から機能低下の予防と回復をめざして訓練を行います。当院では整形外科、脳神経外科、内科、外科、などに入院中から全身状態に合わせて行います。

リハビリが必要な間ずっと入院しているのでしょうか?

長期間の入院訓練が必要なときには回復期リハビリテーション病棟に移って訓練を続けます。回復期リハビリテーション病棟の対象となるのは発症から2ヶ月以内の方で、入院期間は患者さんの状態によって異なりますが、おおむね3ヶ月から半年ほどです。
失語症の外来言語聴覚療法など、自宅から通いながらの訓練も行っています。

当院のリハビリテーションのスタッフと設備

専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、歯科衛生士、メディカルソーシャルワーカーなどがそろい、これらの専門家集団がチームを作って仕事に当っています。

当院ではリハビリテーション用の設備として、800㎡あまりの訓練室、訓練機器を備えています。また37床の「回復期リハビリテーション病棟」があり、この病棟を患者さまにとっての「生活の場」と捉え、ご家庭に復帰したときの生活をイメージした入院生活を送っていただきます。

当院リハビリテーション科での治療を受けるには

当院のリハビリテーションは主として入院患者さまが中心となります。大多数が当院に緊急入院された方、あるいは手術を受けた方で必要となった場合、リハビリテーションを受けていただいております。他院に入院中で当院に移っての入院リハビリテーションを希望される方は、最初に当院のメディカルソーシャルワーカーにご連絡下さい。その際に主治医からの情報提供書があると便利です。それをもとに当院でのリハビリテーションの必要性を協議し、当院への転入院の可否を決定いたします。

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▲リハビリテーション室
(言語療法室)
免疫学的便潜血検査装置
▲リハビリテーション室
(理学療法室)
尿検査自動分析装置
▲回復期リハビリテーション病棟
(ナースセンター前)
免疫学的便潜血検査装置
▲リハビリテーション室
(作業療法室)
尿検査自動分析装置
▲回復期リハビリテーション病棟
(浴室)

メッセージ

リハビリテーション科へ就職したい皆様へ -長寿を幸福に結びつけるために

近年人口の高齢化、医療技術の進歩により救命率が向上し何らかの障害をもってその後の人生を送ることは特別なことではなくなりました。障害の原因となる疾患は多様化し、長寿を幸福に結びつけるためにリハビリテーションを必要とする患者さんは増加しています。

プライマリ・ケア、一般医学の一角を担う

リハビリテーション科が評価、治療を行うのは、すべての疾患によって生じるすべての障害です。臓器・個人・社会的存在という3つの相で多面的、総合的に患者さんを診療し、運動、環境調整という手法で治療介入するリハビリテーション科の方法論はあらゆる診療科の様々な場面で必要、有効であり、リハビリテーション医療はプライマリ・ケア、一般医学の一角を担っていると確信しています。

あらゆる疾患に対する急性期から一貫したリハビリテーション

現在当院で行っているリハビリテーションは運動障害に対するリハビリテーションをはじめ、嚥下障害、高次脳機能障害、肺炎や開腹術後の廃用症候群、がん患者さんに対するリハビリなど多岐にわたっています。総合病院に回復期リハビリテーション病棟を持つリハビリテーション科として各診療科と連携し急性期から、回復期まで切れ目無く患者さんが円滑に社会復帰できるよう診療に勤めています。

将来リハビリテーション専門医を目指している方はもちろん、脳卒中、誤嚥性肺炎、がん、地域医療などの分野にリハビリテーションの見方、考え方、手法を取り入れたいと考えている方、ともに働き学びましょう。

研修を希望される研修医のみなさまへ

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取り扱う主な疾患

リハビリテーション科での治療

どんな病気がリハビリテーションの対象になるのでしょう?

人が暮らしてゆく上で生じた不自由がリハビリテーションの対象です。不自由の原因となった病気やケガの内容は問いません。医療保険では次のように分類されています。

  1. 脳や脊髄の損傷、神経難病により生じた手足の麻痺や、飲み込みのづらさ(嚥下障害)、話にくい・理解しにくい(失語症)など高次脳機能の障害。
    外科手術や肺炎でしばらく寝たきりを余儀なくされて体力が低下し歩くことが困難になった場合(廃用症候群)
  2. 背骨や足の骨折、手術の後に生じた運動障害(骨折後機能障害)。
  3. 肺炎や気管支喘息などによって生じた呼吸機能の障害。
  4. 心筋梗塞や心臓、大きな血管の手術によって生じた循環機能の障害。

当院では1)~3)のリハビリを行っています。

診療実績

疾患別患者数 2016
年度
2017
年度
2018
年度
2019
年度
2020
年度
脳卒中など脳損傷 479人 495人 432人 340人 327人
脊髄損傷 104人 104人 81人 61人 53人
骨折 329人 64人 1325人 211人 120人
廃用症候群 282人 339人 147人 190人 184人
その他 114人 177人 222人 144人 124人
疾患別患者数 2018年度
脳血管疾患等 534人
運動器 1315人
廃用症候群 147人
がん患者 3人
呼吸器 145人
心大血管疾患 74人

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スタッフ紹介

医師名・役職 卒業年・
卒業大学
専門医等 専門分野・その他
しょうだ なおき
正田 修己
部長
1998(H10)年
産業医科大学卒
日本専門医機構整形外科専門医
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医
産業医(産業医科大学産業医学ディプロマ)
身体障害者福祉法第15条指定医
難病指定医
義肢装具等適合判定医
臨床研修指導医
脊椎外科
骨粗鬆症
リハビリテーション医学
あかぎ りな
赤城 里奈
医師
2020(R2)年
山形大学卒
リハビリテーション科一般
ながまつ ゆか
永松 夕佳
医師
2021(R3年)
帝京大学卒
リハビリテーション科一般

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外来担当医

外来診療は行っておりません。

2024/4/9 更新

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