パンフレット

放射線室

診療・各部門

放射線室の紹介

放射線室は、高度先進医療に対応すべく最新の医療機器に順次更新され、全ての検査画像はデジタル画像となり完全フィルムレス化しています。
PACS(医用画像診断システム),HIS(病院情報システム),RIS(放射線情報システム)、レポーティングシステムによって、各診療科では迅速にモニター診断による診療がおこなわれています。
放射線治療装置も最新鋭に更新され、治療専用CT装置、治療計画装置を用いて放射線治療認定技師のもと精度の高い放射線治療を行っています。
また地域医療部と連携して地域の開業医からのCT・MRI・アイトソープ・骨密度等の検査依頼にも迅速に対応しています。

一般撮影検査

胸部・腹部、全身の骨格系などの撮影を行っています。
全てデジタル化により検査目的に適切な画像処理された画像を配信しています。

2019年9月よりFPDを使用した長尺撮影装置が導入されています。

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X線撮影装置
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長尺撮影装置
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ポータブル装置
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パノラマ撮影装置

乳房撮影検査

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精度管理された専用の撮影装置にて、女性のマンモグラフィ撮影技術認定技師により撮影を行っております。

3Dマンモグラフィーも撮影可能なトモシンセシス機能を有した装置を使用しています。

骨塩定量検査(DEXA法)

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骨塩量の減少による骨折予防には、早期発見による治療が有効とされています。
検査は腰椎、大腿頸部の骨塩量を測定し、骨粗しょう症の診断に用います。
検査はベッド上に寝て行っていきます。

透視検査

X線で透視された画像をTVモニターで観察しながら検査をおこないます。
バリウムを用いた消化管検査以外に、整形外科、泌尿器科領域の検査や最近は内視鏡を用いた消化器科、循環器科などの検査にも多く使用されています。
デジタル撮影装置でDR装置2台、FPD装置1台と、泌尿器科専用撮影装置2台はCRシステムにて、鮮明なデジタル画像を提供すると共に、低被ばく検査につとめています。

FPP透視装置
FPD装置
DR透視装置
DR装置
DR透視装置
DR装置

CT検査

X線発生装置と検出器が向き合い身体の周りを回転しながら収集されたデータをコンピューター処理し断層画像を作ります。多列検出器で得られた三次元データから病変の分かりやすい断面画像や3D画像などの再構成画像を作成し診断や手術のシュミレーションに提供しています。
検査には病巣を分かりやすくするために、造影剤を血管から注射しながら撮影することもあります。
造影剤使用により稀に嘔吐などの副作用がありますので検査前に十分な説明を受けていただき承諾書を得て検査を実施します。
検査時間は通常造影剤を使用しても15分ほどで終了します。

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マルチスライスCT
マルチスライスCT

MRI検査

MRI検査は磁石と電波を用いて身体の任意断層面を撮像する検査でX線による被ばくはありません。検査中は撮像法によって異なりますが大きな音がしたり身体が温かく感じることがありますが心配はありません。様々な撮像法があり、疾患や病変に適した撮像方法を放射線科の専門医が選択し診断に役立つ画像情報を提供しています。検査時間は15分から30分がほとんどですが1時間近くかかる検査もあります。強い磁石の中で検査するため多くの注意事項があります。
次の患者さまは基本的に検査を実施していません。

  • ペースメーカー、人口内耳を埋め込んでいる方
  • 妊娠3ヶ月以内の女性

平成31年4月に3TのMRI装置を地下一階に集約し、稼動しています。

1.5T
1.5T MRI装置
3T
3T MRI装置

血管撮影検査

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血管撮影装置

手や脚の血管からカテーテル(管)を挿入し、頭部、腹部、四肢の血管撮影や治療を行います。
頭部では動脈瘤や狭窄・閉塞した血管の血管内治療および血管確認の検査を行っております。
腹部ではおもに腫瘍を支配している栄養血管までカテーテルを進めて抗がん剤を注入したり腫瘍の栄養血管を塞ぐなどの低侵襲治療(IVR)を行っております。
手術前に血管性に富んだ腫瘍の手術時の出血を減少させるために動脈血管塞栓術を行います。緊急検査では消化管出血の塞栓術も行います。

心臓カテーテル検査

心筋梗塞などの心臓血管の閉塞、狭窄の診断、治療をおこなう検査でカテーテル(管)にて閉塞、狭窄した血管を拡げる治療をおこないます。

アイソトープ検査室

核医学(アイソトープ)検査とは、少量の放射性物(放射性医薬品)を体内に投与し、その分布を高感度のガンマカメラで撮影して病変部を検出する検査です。当院は大型有効視野2検出器ガンマカメラで脳血流検査や心機能検査などの、あらゆる検査に対応し、高画質で最新の画像を提供しております。

CTやMRIによる画像は、精度の高い形態的な情報を反映できますが、核医学検査では、血流や代謝などの機能変化を画像情報として反映することができます。疾病による形態上の変化が現れる前の微妙な兆候を、より早期にキャッチすることができるのです。

放射線内用療法について

当院では
・塩化ラジウム223(ゾーフィゴ)、
・イットリウム(ゼヴァリン)によるRI標識抗体療法、
・甲状腺内用療法
上記治療を行っております。
放射線内用療法はアルファ線、ガンマ線やベータ線、などを出す放射性同位元素(RI)を経口または静脈注射して治療目的部位に集積させ、正常組織の被ばくは少なく、病気の勢いを抑え放射線治療効果を得る事が出来ます。

3検出器 SPECT装置
3検出器 SPECT装置
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2検出器ガンマカメラ

放射線治療室

放射線治療はおもにがん病巣に対して行われます。放射線によりがん細胞は損傷をうけ、細胞死に至らしめたり、細胞分裂する能力をなくし、がん細胞を死滅させます。正常細胞も同様な損傷をうけますが、がん細胞より自己修復能力が高いため、ある程度時間とともに回復します。この少しの差を利用して放射線治療を行います。放射線治療に使用する放射線は光子線や粒子線を使用しますが、当院では高エネルギー放射線発生装置を使用して外部照射により治療を行います。治療計画には専用のCT装置を使用し、3次元治療計画装置を用いて治療計画を行います。治療期間は治療の目的や病状等により変わりますので診察時に決定いたします。治療は月曜日から金曜日まで行い、土日祝日はお休みになります。

高エネルギー放射線発生装置
高エネルギー放射線発生装置
治療計画専用CT装置
治療計画専用CT装置

資格認定技師

  • 第一種放射線取扱主任者
  • マンモグラフィ撮影技術認定技師
  • 放射線治療専門放射線技師
  • 国際MRI認定技師
  • 放射線管理士
  • 放射線機器管理士
  • 国際医用画像情報管理士
  • 作業環境測定士(放射性物質)
  • 医学物理士