パンフレット

呼吸器内科

診療・各部門

診療内容

外来および入院を通じて、さまざまな呼吸器疾患に対応しています。

急性の疾患に対して集中的な治療を行うことは当然のことですが、慢性疾患に対しては患者さま自身にもその病気についてよく知って頂かなくてはなりません。そのため、専任スタッフによる吸入指導や栄養指導を個別に行っており、在宅酸素療法を施行している患者さまのためには専門外来があります。また、国の医療政策に基づく生活習慣病予防にも取り組んでおり、禁煙外来や禁煙教室を通じて啓発・指導を行っています。

地域の診療所や近隣の病院との連携も積極的に行っており、患者さまに対して最良の医療が提供できるように努力しています。

主な検査・診断方法

  • 画像診断
  • 肺機能検査
  • 睡眠時無呼吸検査(簡易検査)
  • 気管支鏡検査
  • CTガイド下肺生検
  • 局所麻酔下胸腔鏡

メッセージ

呼吸器内科紹介

呼吸器内科ではいかなる病気であれ、個々の患者さまの生活の質(Quality of Life)が最良の状態に保たれることを治療の目標としております。当院は日本呼吸器学会認定施設であり、3名の専門医が中心となって診療にあたっていますが、この他にも院内の様々な部門のスタッフや院外の専門家とも連絡を取り合い、情報交換をしながら、その時点で最良と考えられる医療を提供できるよう努力しております。(病状により当院のレベル以上の診療が実施可能な病院がある場合にはためらうことなくそちらへご紹介しております。)

咳や痰が長く続く、息切れがする、胸が痛む、あるいは健康診断でレントゲンに異常な影があるといわれた等、呼吸器疾患に問題があると思われる方はご遠慮なく、内科外来へ受診予約のお電話をください。

地域連携

地域の診療所や近隣の病院との連携も積極的に行っており、新宿区医師会との胸部レントゲン写真読影会などを開催しております。また、東京都認定がん診療病院として、がんの地域連携にも協力しています。 その一環として、がん専門病院での標準治療を終えた後の患者さまの継続診療や、がん専門病院で治療中に病状が悪化したとき(がん救急時)の対応など、年間20人前後の方が当科に紹介受診されています。

呼吸器内科での研修を考えているみなさんへ

当院は日本呼吸器学会認定施設であり、年間に120件前後の気管支鏡検査を施行し、必要に応じてCTガイド下生検や局所麻酔下胸腔鏡といった検査も行っています。ICUにおいて人工呼吸器管理に触れる機会も多く、呼吸器科医として必要な手技・知識の習得には十分な施設と考えています。知識の習得に関しては、肺癌や気管支喘息などのテーマごとに毎週病棟でのレクチャーを行い、胸部画像の読影に関しても毎日1例ずつの検討を行うなどの機会も設けています。また、内科全体でも週一回のカンファレンスがあり、ケースカンファレンスや抄読会を行っています。

都内では様々な勉強会や学会が開かれていますが、当院は交通の便に恵まれており、そうした会に参加しやすいというメリットがあります。各科の垣根が低いということも当院の特徴であり、他科へのコンサルトも気軽にでき、かつ他科の先生方のフットワークが軽く、仕事のし易い環境にあります。希望があれば呼吸 器科だけでなく、他科へのローテーションも相談に応じることができると思います。

将来的に呼吸器内科以外の道を考えている方にとっても、呼吸器科をまわるメリットは大きいのではないかと考えています。呼吸器に関連する疾患は、消化器・循環器・神経・腎・代謝・内分泌・膠原病・アレルギー・感染症・血液など多岐にわたっており、様々な領域・疾患を学ぶことができます。また、「胸部レントゲン」という最も基本的といってよい検査が、呼吸器科医にとっての大きな武器となるのですが、多彩な疾患の胸部レントゲンに数多く触れることができるのは、呼吸器科であればこそです。こうした経験は他科へ進んだ時にも大きな財産となるものと確信しています。

少しでも呼吸器科での研修に興味がある方は、ぜひ連絡をください。採用情報および各科研修プログラムを参考にしてください。

各科研修プログラムはこちらです。

取り扱う主な疾患

呼吸器内科が担当している病気は、肺炎・気管支炎・気胸などの急性疾患から、気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患・間質性肺炎・サルコイドーシスなど長期にわたる療養が必要となる慢性疾患、あるいは居眠り運転などで社会問題にもなった睡眠時無呼吸症候群、そして患者数が増加傾向にある肺癌まで多岐にわたっています。

診療実績

疾患別患者数 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
 肺がん 172人 156人 150人 183人 104人
 胸膜中皮腫 4人 0人 0人
 肺炎/胸膜炎 177人 209人 191人 214人 99人
 Tb+NTM 5人 7人 6人 9人 9人
 間質性肺炎 37人 46人 47人 46人 33人
 気管支喘息 18人 22人 20人 22人 11人
 COPD 13人 16人 14人 17人 6人
 慢性呼吸不全 12人 25人 11人 5人 9人
 自然気胸 14人 11人 16人 16人 18人
 肺塞栓症 1人 3人 1人 1人
 SAS 0人 0人
 肺出血 6人 3人 1人 8人 5人
 気管支異物 0人 1人
 インフルエンザ 7人 17人 19人 3人 0人
 その他 61人 112人 114人 100人 751人
(うちCovid712人)
522人 625人 596人 624人 1047人

慢性呼吸不全は、COPD以外の原因による呼吸不全
その他には、発熱、敗血症、アナフィラキシーなどが含まれる

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スタッフ紹介

医師名・役職 卒業年・
卒業大学
専門医等 専門分野・その他
horie20171129
ほりえ よしまさ
堀江 美正
部長
(健康管理センター長)
(呼吸器内科担当)
1991(H3)年
千葉大学卒
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
日本医師会認定産業医
「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
「平成23年度臨床研修指導医養成講習会」修了
「平成28年度プログラム責任者養成講習会」修了
呼吸器疾患全般
内科
20220524shimizu
しみず ひでふみ
清水 秀文
部長
(感染対策室長)
1999(H11)年
千葉大学卒
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本医師会認定産業医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
日本病院総合診療医学会認定医
ICD(Infection Control Doctor)
「平成24度社会保険病院等臨床研修指導医養成講習会」修了
「令和3年度プログラム責任者養成講習会」修了
呼吸器疾患
内科
こじま ひろし
小島 弘
医師
2011(H23)年
奈良県立医科大学卒
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
呼吸器疾患
内科
やなぎさわ あさこ
柳澤 麻子
医師
2011(H23)年
旭川医科大学卒
 日本呼吸器学会呼吸器専門医  呼吸器内科一般
みどりかわ ようすけ
緑川 遥介
医師
2020(R2)年
秋田大学卒
呼吸器内科
ふかや たくみ
深谷 拓生
医師
2022(R4)年
千葉大学卒
   呼吸器内科

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外来担当医

 
午前 清水秀文
初診担当医
小島弘
柳澤麻子
小島弘 清水秀文 緑川遥介
柳澤麻子
午後
予約診療
  堀江美正
(健診)
堀江美正
(健診)
   

月曜日から金曜日まで毎日呼吸器内科医師が診療を担当します。外来は予約制ですが、診療情報提供書や紹介状をご持参の方は優先的に診療いたします。また、緊急を要す症状であれば、予約無しでもお越しください。病棟患者様の急変の方など、混み具合で予約の時間より遅れることがあります。大変申し訳ございませんが、ご了承ください。

2024/4/5 更新

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特殊外来

セカンドオピニオン

主に肺がんの化学療法に対するセカンドオピニオンを提供しています。診察日は下記の通りです。予約制となっていますので、内科外来までお問い合わせください。

診察日

奇数月 第2月曜日   偶数月 第3火曜日

HOT(在宅酸素療法)外来

慢性呼吸不全のため酸素療法が必要な方のための外来です。酸素療法がより効果的に行われるよう、専任スタッフによる吸入指導や、栄養指導を個別に行っています。

禁煙外来

タバコをやめたい人のための外来です。「わかっちゃいるけど、やめられない」「何度もやめたが、長続きしない」と悩んでいる方は、内科外来まで電話で予約してください。また、毎月第3(2)金曜日14時から禁煙教室を開いています。無料で予約も不要ですので、外来受診は面倒だけどタバコの話なら聞いてみたい方は、内科外来の受付で開催日・場所を確認して当日直接いらしてください。