パンフレット

褥瘡対策チーム

診療・各部門

褥瘡対策チームとは

平成14年に行政の褥瘡対策に関する告示により、院内の褥瘡対策チームが発足しました。
褥瘡予防対策の充足と褥瘡ケアの充実の拡大に向け、現在も継続して活動しています。

設置目的

患者さまのQOL向上を目指し患者さまが安寧な入院生活を送れるよう、質の高い褥瘡ケアを提供し、病院の提供する医療の質の向上をめざしています。

活動内容

褥瘡回診

毎週火曜日15時より、入院中の患者さまの褥瘡の診察を行い、最善の処置を多職種で考え、病棟スタッフへの指導や在宅に向けた処置のアドバイスなど行っています。

COVID-19の蔓延化であり、感染対策を撤退しながら、現在は医師と皮膚・排泄ケア認定看護師で回診を行い、適宜チームメンバーと症例検討を行っています。

委員会

第2火曜日回診後に、回診時、治癒が進まない患者さまに対し、栄養など全身面での改善策や処置の変更など検討しています。また、最新の知識の共有や学習会を実施しています。

褥瘡・NSTリンクナースの育成

各病棟に1名以上配置し、それぞれの病棟で褥瘡予防対策のリーダーシップを発揮できるよう支援しています。

研修会

院内のスタッフの育成に向け、褥瘡予防に関する研修会を年間10回程度実施しています。

メッセージ

褥瘡とは

骨突出部に持続的な圧迫がかかることで血流障害により生じる、皮膚および皮下組織の損傷です。

褥瘡が発生する要因は

①圧迫:活動性が低下しベッド上での生活となり、体位変換ができなくなる。
②外的要因:失禁などにより皮膚がふやけてしまう、移動時など皮膚がこすれたり、皮膚がたるみずれたままとなる。
③内的要因:栄養状態の低下や年齢により、皮膚の組織がもろくなり、再生能力が低下する。

褥瘡の予防のために

①栄養状態の改善 ②スキンケア ③圧迫の除去 ④リハビリテーションなどが重要です。

体圧分散寝具(褥瘡予防マットレス)について

当院では褥瘡の発生リスクをアセスメントし、リスクがある方に対して、体圧分散寝具をナースが選択し、褥瘡予防に努めています。マットレスの種類は10種類以上あり、高機能エアーマットレスをはじめ、手術中のマットレスまで基準に沿って選択・使用しています。

在宅へもどられる患者さまへ

在宅でのシンプルなケアや、褥瘡予防対策などについて病棟ナースを中心にご相談させていただきます。

スタッフ紹介

構成メンバー

委員長:皮膚科部長
皮膚科医師:2名
皮膚・排泄ケア認定看護師:2名
看護師長:1名
褥瘡予防スタッフ(PPS)4名
理学療法士:1名
薬剤師:1名
栄養士:1名

PPS:Pressure ulcer Prevention Staff(褥瘡予防スタッフ)

皮膚・排泄ケア認定看護師とともに、リンクナースの支援や研修のサポートを行い、各部署においても褥瘡予防の推進者となり活躍してます。

【皮膚・排泄ケア】

創傷(褥瘡・ろうこう)ケア、ストーマケア、排泄ケアに関する相談や教育活動を行っています。

1.創傷ケア:褥瘡予防対策が浸透するよう教育活動やと予防対策の改善のため、環境整備などを行っています。褥瘡・NST回診により、多職種と一緒に患者様の栄養や褥瘡処置など改善の方法を考えています。

2.ストーマケア:ストーマ外来を毎週月曜午後に行い、ストーマの診察・相談を行っています。(そのほかの曜日も外来診療に合わせて行っています)入院中の方に関しても、適宜相談にのっています。

3.排泄ケア:失禁による皮膚のトラブル予防について相談を行っています。また、排尿自立支援チームで排尿障害のある方の相談やケアを行っています。