パンフレット

認定看護師・専門看護師・認定看護管理者

診療・各部門

認定看護師(Certified Nurse)

・日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、ある特定分野において熟練した看護技術と知識を有することが認められた看護師です。

【認定看護師の役割】
1.個人、家族及び集団に対して熟練した看護技術を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
2.看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
3.看護職に対しコンサルテーションを行う。(相談)

nintei2017

認定看護分野

・2023年10月現在、日本看護協会で認定されているのは21分野。
・当院には7分野12名の認定看護師が活動しております(2023年12月現在)。

【感染管理認定看護師】

舘野 洋子  山口 亜由美  髙谷 あかね

病院で従事する全職員が、適切な感染対策を日頃から実践することが感染対策の要となります。その要として、各部門に感染リンクスタッフを配置し、感染対策の周知・徹底を図っています。患者様や、面会の方、ご家族の協力も重要となりますので、説明を行いご協力をお願いしています。
また、週1回、血液等からの検出菌、多剤耐性菌を監視して、抗菌薬が適切に使用されているか、感染対策が正しく実施されているかなどを確認し指導する活動をICT(感染制御チーム:感染管理医師、感染管理認定看護師、薬剤師、細菌検査技師)とAST(抗菌薬適正使用支援チーム:感染管理医師、感染管理認定看護師、薬剤師、細菌検査技師)で行っています。その他、院内ラウンドを行い、実際に感染対策が周知されているか確認し、随時指導を行っています。感染に関する疑問等が生じた時は相談を受け、一緒に解決できるように対応しています。

【集中ケア看護認定看護師】

北條 志穂  須永 美由紀

集中ケアとは「生命の危機的状況にある患者さまへの救命治療」を意味し、治療や看護が行われないと危機的な状態に変化することが予測される場合も含んでいます。集中ケア認定看護師の主な役割は、集中ケアに関する最新の幅広い知識と技術を持ち、手術後や病気の急激な悪化、突然の容体悪化、重症度の高い患者さまの心身両面の的確な看護及びその家族の精神的なケアを実践するスペシャリストであることです。 生命の危機状態から脱すること、一日も早く日常生活に戻れるよう障害の程度を最小限に回復をめざすこと…それが皆さまへ看護を提供する際の目標となります。
具体的な活動内容は、危機的状態にある患者さまの日常生活援助・精神的支援を初め、全身の観察や病状から得た情報を分析し看護の方針や計画を立て回復への支援を行うこと、早期リハビリテーション(心臓リハビリテーション、呼吸理学療法、日常生活動作拡大、嚥下訓練)などです。

【皮膚・排泄ケア認定看護師】

船木 智子  齋藤 知恵実

創傷(褥瘡・ろうこう)ケア、ストーマケア、便・尿失禁ケアなどに関する相談や教育活動を行っています。
1.創傷ケア:褥瘡予防対策が浸透するよう教育活動と予防対策の改善のため、環境整備などを行っています。褥瘡・NST回診により、他職種と一緒に患者さまの栄養や褥瘡処置など最善の方法を考えています。
2.ストーマケア:ストーマ外来を毎週月曜日午後行い、ストーマの診察・相談を行っています。入院中の方に関しても、適宜相談にのっています。
3.便・尿失禁ケア:失禁による皮膚のトラブル予防について相談を行っています。す。その他、入院患者さま全体の皮膚が健康で、すこやかに入院生活が過ごせるよう、スタッフと一緒に考え質の高いケアの提供を心がけております。

【手術看護認定看護師】

赤川 博子

手術の種類は沢山あり、「大手術」「小手術」と分けられがちですが、患者さまにはどんな手術も一世一代の大イベントです。誰もが回復を望んで挑むその大イベントが無事に終わるよう陰で支えているのが手術室看護師です。手術看護認定看護師の役割は、「麻酔、手術侵襲による心身への影響を最小限にするための安全管理(体温・体位管理、手術機器の適正な管理等)」とされています。さらに、患者さまの手術侵襲が最小限になり、合併症を予防し術後の回復過程を促進するような看護実践が求められます。
具体的な活動として私は、手術が円滑に進行することを大前提に、患者さまの代弁者となり、安全・安楽・尊厳を守るよう努めています。手術室内ではスペシャリストとしての外回り・器械出し看護の実践、後輩の教育指導、またチーム医療を成功させるための雰囲気作りや調整などを行っています。また病棟ラウンドや病棟看護師の手術見学を通して、他部門との連携を深めることにも力を入れて活動しています。

【緩和ケア認定看護師】

榎本 英子  井上 明美  成澤 洋子 相川 美帆

緩和ケアとは病気の時期に関わらず苦痛を全人的(身体的・精神的・社会的苦痛、スピリチュアルペイン)にとらえ、病気に伴う苦痛を緩和するものであり終末期とういう特定の時期だけに適用されるとは限っていません。
私は緩和ケア認定看護師として、がんと診断されてから最期の時まで、患者さまがその人らしく生きていけることを目指し支援していきたいと思います。私は病気による身体症状を緩和し、その方法を患者さまが日常生活に取り込めるように支援していきます。また、病気や治療、社会生活などへ不安や葛藤、終末期における心の苦しみにも支援していきたいと思います。
御家族に対しては、患者さまが療養しているときから死別したあとに至るまで、御家族がさまざまな困難に対処できることを目指して支援していきたいと思います。

【糖尿病看護認定看護師】

山地 陽子

糖尿病認定看護師は、文字通り糖尿病患者さまやそのご家族の療養のお手伝いをする看護師です。当院では、外来患者さまへは「生活相談外来」で個別に患者さまの糖尿病の療養生活が営めるようにお手伝いをしています。また、「フットケア外来」では、糖尿病の合併症である足病変の予防や早期発見のために、足のケアやご家庭で行っていただくケア方法の説明を行っております。
入院患者さまに対しては、糖尿病専門チームによる病棟ラウンドを行い、糖尿病のコントロールが入院中に問題なく行えるように支援しています。
糖尿病患者さま・ご家族さま、何かお役に立てることがあれば、いつでもお気軽にご相談下さい。

【認知症看護認定看護師】

藤田 祥子

高齢化に伴い、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。認知症の患者さまは、緊急入院や手術、体調の変化や環境の急激な変化により、容易に混乱を生じやすい状態です。そのため、病気の治療は出来ても、認知症の悪化や生活行動能力が低下し、入院前の生活が難しくなることがあります。
認知症看護認定看護師には、認知症患者さまの生命、生活の質、尊厳を尊重し、認知症の発症から終末期に至る長期間の様々な看護上の問題に対して、ご家族を含めた総合的な援助を行うという役割があります。認知症患者さまの視点に立ち、考えることを心がけ、医療者が認知症患者さまを理解し、統一したケアを提供できるようスタッフへの働きかけも行っております。認知症患者さまの残存機能に働きかけ、より早く「その人らしい生活」「その人の望む生活」へ復帰ができること、認知症患者さまの混乱を最小限とし、安全に安心して療養生活を送ることができるよう活動しております。
認知症患者さまを支えるご家族や、ケア提供者に対しても支援を行っております。お困りの際はいつでもご相談ください。

専門看護師 (Certified Nurse Specialist:CNS)

複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するために、特定の専門看護分野の知識・技術を深め、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目指しています。

【専門看護師の役割 】
1.個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
2.看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
3.必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
4.個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。(倫理調整)
5.看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
6.専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。(研究)

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 専門看護分野

・2023年10月現在、日本看護協会で認定されているのは14分野。
・当院には2分野2名の専門看護師が活動しております(2022年4月現在)。

慢性疾患看護専門看護師

竹田 美樹

専門分野で特に得意とすること:心臓疾患、糖尿病、在宅療養支援

医療の進歩や高度化によって寿命は延びていますが、様々な病気や障害を持つ方が増えてきました。生活習慣病をはじめとする慢性疾患は、一時的なものではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返し、長く付き合っていくものです。慢性疾患の重症化を予防し、症状を管理するということは、検査・治療を受けたり、処方された薬を飲むだけでなく、毎日の食事や運動、ストレス管理など、自己管理(セルフケア)が大変重要です。
慢性疾患と折り合いを付けながら自分らしい生活を送るために、様々な苦労をされていることと思います。皆様の「こうありたい」を実現するために、病院内の多職種および地域の医療・介護・福祉関係者の方々と連携しながら、生活習慣の工夫をはじめ、療養法を一緒に考え、支援をしていきたいと考えています。

がん看護専門看護師

細羽 祐依

専門分野で特に得意とすること:学童期までのお子さんがいるがん患者さんへの支援

2人に1人ががんになる時代です。医療は進歩し、より複雑になってきました。そんな中、患者さんは、がんと診断された時から、治療が終わった後も、がんサバイバーとして、様々な局面で多くの意思決定をしながら生活をする必要があります。
治療の副作用がつらい、今の治療を続けていっていいのだろうか、周りに頼れる人がいない、仕事と治療の両立はどうしよう、家族に何て話そう、などの悩みを抱えることもあると思います。
私は、がん看護専門看護師として、そのような方々の“もてる力”が発揮され、その人らしく生活できるよう多職種で連携しながら支援していきたいと考えています。

相談方法

・患者さまとそのご家族の方

入院中の方:入院病棟の看護師より各分野の認定看護師に連絡

通院中の方:各科通院中の外来看護師より各分野の認定看護師に連絡

・医療従事者の方はこちら

認定看護師への相談窓口のご案内(PDF):ポスター
医療従事者の方からのご相談をお受け致します。(相談は無料です)

コンサルテーションの依頼をされる方はこちら nintei@shinjuku.jcho.go.jp
(文字化けしてしまう場合はこちら nintei@shinjuku.jcho.go.jp

☆なお、勤務の都合上お返事までに数日お時間をいただくことをご了承ください。

 【訪問看護師の方へのご案内】

認定看護師・専門看護師による訪問看護師への同行訪問

当院は、平成26年4月より独立行政法人地域医療機能推進機構の病院グループの一つであるJCHO東京新宿メディカルセンターとして、新たにスタートしました。今まで同様、地域医療、地域包括ケアの要となるよう地域連携を深め、患者さまが住み慣れた地域で幸せな生活が送れるように支援していきたいと考えております。
当院には多くの分野の認定看護師・専門看護師が在籍しておりますが、このたび、褥瘡ケアとがんによる鎮痛緩和・化学療法中のケアに関して、訪問看護師の方を支援させていただくため、認定看護師が同行訪問できる仕組みを整えました。地域の医療職の皆様と連携して、患者さまのそのひとらしい生活を一緒に支えていきたいと思っております。お気軽にご相談いただければと思います。

JCHO東京新宿メディカルセンター看護部
認定看護師・専門看護師一同

対象患者さま
・褥瘡(真皮をこえる状態)のある方
・人工肛門又は人工膀胱周囲の皮膚障害が継続,反復している方
・がんによる疼痛、化学療法による苦痛緩和が必要な方
*患者さま・ご家族・主治医の同意が得られる方対象エリア
・当院より5㎞圏内(今後、エリア拡大していく予定)費用
・交通費実費
・在宅患者訪問看護指導料(1285点)申込み方法
・こちらの申込書「認定看護師・専門看護師による訪問看護師同行訪問申込書(PDF)」にご記入の上、E-MailもしくはFaxにてお申込みください。お問い合わせ先
・患者サポートセンター
・TEL:03-3269-8111(代表)FAX:03-3269-8129
・E-Mail:nintei@shinjuku.jcho.go.jp申込み締切
・希望訪問日2日前の9時まで(月曜日希望は木曜日9時)

*勤務の都合上、ご希望に添えないこともございます。その際、ご相談させていただくことをご了承ください。

ご案内資料はこちら訪問看護への認定看護師・専門看護師同行システムのお知らせ(PDF)

 認定看護管理者(Certified Nurse Administrator:CNA)

・認定看護管理者4名が在籍し、活動しています(2022年11月現在)。

野月 千春  島村 純子  舘野 洋子  川合 美穂子

認定看護管理者制度は、多様なヘルスケアニーズを持つ個人、家族及び地域住民に対して、質の高い組織的看護サービスを提供することを目指し、看護管理者の資質と看護の水準の維持及び向上に寄与することにより、保健医療福祉に貢献します。

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