診療・各部門
加齢、脳血管障害、神経・筋疾患などの原因で生じる摂食・嚥下障害は、低栄養を引き起こすほかに誤嚥性肺炎のリスクを高める可能性があります。当院では多職種から構成される摂食・嚥下チームが、入院された患者さまの栄養状態、食事の状態、口腔の衛生状態をチェックし、摂食嚥下障害が疑われる場合には、機能評価を行い摂食・嚥下訓練をおこなっております。
評価には的確な診断ができるように嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査を実施しており、検査後は評価に合わせて、嚥下リハビリテーション学会の学会分類コードに沿った内容で嚥下食を提供しております。当院の嚥下食としてはゼリー食〜ペースト食〜極小トロミ食〜やわらか食といった種類があります。また、地域の病院や施設に退院される患者さまについては画像検査の結果を含んだ摂食・嚥下の情報提供とともに、推奨される嚥下食の具体的な写真・レシピを付けた栄養情報提供書をお渡ししています。
外来患者さまについても、『食事をするとむせる、飲み込みづらい、咀嚼しにくい、食事に時間がかかる』といったことがありましたら専門外来で対応しますのでご相談ください。