パンフレット

腎臓内科

診療・各部門

診療内容

腎臓内科の診療内容は大きく分けて以下の3つになります。
1.腎機能低下や尿所見異常の精密検査
2.糸球体腎炎の治療
3.慢性腎臓病の長期管理

初診

「健康診断で尿所見の異常を指摘された」、「かかりつけ医で腎機能低下を指摘された」、などの問題に対して必要な検査を行い、問題解決と今後の方針の決定を行っていきます。健診で異常を指摘された、または精密検査を指示された方は健診結果もご持参ください。(以前の健診結果もお持ちであれば最近のものを何回分かお持ちください)
かかりつけ医がいらっしゃる方は診療情報提供書、お薬手帳をお持ち頂くと診療がスムーズです。

外来通院治療

専門医による外来診療を行っていきます。必要な検査を行うことで現在の状態を評価し、治療方針を決定します。内服薬や注射での治療に加え、日常生活での注意点や食事内容などについてもアドバイスさせて頂きます。また必要に応じて入院加療を行います。

かかりつけ医の先生方へ

当院ではかかりつけ医の先生方との連携を重視しております。尿所見・腎機能異常については以下の日本腎臓学会からの指針も参考に、早めにご紹介下さい。必要な検査を行った後に今後の治療方針、外来通院の必要性や頻度について検討させて頂きます。

・ 高度の蛋白尿(顕性アルブミン尿、尿蛋白/Cr比 0.50g/gCr以上、または尿蛋白(+)以上)
・ 「微量アルブミン尿、または尿蛋白陽性」かつ血尿陽性の場合
・ 「微量アルブミン尿、または尿蛋白/Cr比 0.15-0.49g/gCr」かつeGFR 60ml/min未満
・ eGFR 45 ml/min 未満
・ 40歳未満でeGFR 60 ml/min未満
(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018、日本腎臓学会編より抜粋)

20220715jinzo

2022年7月より初診枠を月曜日から金曜日の午前中に設けております。可能であれば予約の上、お薬手帳(1年くらいの経過がわかるもの)と最近の検査結果をお持ちいただけますと診療がスムーズに進みます。
緊急の場合は直接ご連絡を頂けますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

メッセージ

腎臓内科での研修を考えている皆さんへ

腎臓内科では原発性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎臓病(CKD)、末期腎不全、急性腎障害(AKI)などの腎臓内科医として重要な様々な疾患の診療を経験し、指導医のもと初期評価、鑑別診断のたてかた、より詳細な病態の評価を進めるための方法を学んでいくことができます。
さらに、すでに腎機能障害を持つ慢性腎臓病の方が他の疾患の治療目的で入院された場合、もしくは他科の疾患の治療中に腎機能障害が発生した場合などには入院主科と協力して管理・治療にあたります。
また透析室業務を通じて透析導入、維持透析患者の長期管理、透析患者の合併症の管理について多くの経験を得ることができます。
泌尿器科とも密接に連携しており、内シャント作成、腎生検、透析導入も泌尿器科と協力しながら行っております。こういった経験を通じて腎臓内科専門医・透析専門医となるために必要な研修を行っていきます。

近年は高齢化が進み、一人の患者さんが多くの疾患を合併しながら治療を受けていらっしゃる場合も多く、こういった複雑な症例に対応する実践的な力を身につけることを目標としています。内科の中でも特に他臓器を含めた全身を診る機会の多い科ではないかと思います。また慢性な経過をたどる患者さんも多いため、治療の技術だけでなく患者さんの日常生活にも配慮した姿勢も重要となります。
このため腎臓内科での研修は全身を診ることの出来る全人的な内科医を目指す先生にとって非常に良い経験になると思います。

一方で日々進歩を続ける医学の知識・治療法のcatch upにも努めており、定期的なクルズスや勉強会を行っており、効率よく腎疾患のエッセンスを学び、また最新の知識を身に着けていくことも重視しています。
さらに学会・研究会での発表なども積極的に行っていくことを推奨しています。

腎臓内科では診察・検査を通じて得た所見を細心の注意をはらいながら解釈し、治療を行っていきます。頭を使うこと、勉強することも多いですがその分治療がうまく行ったときの醍醐味もひときわ大きいものになります。こういった点にやり甲斐を感じる若い先生方をお待ちしております。

取り扱う主な疾患

腎臓疾患

腎臓疾患の診療は専門医が担当して行います。慢性糸球体腎炎,糖尿病性腎症,多発性嚢胞腎,ネフローゼ症候群,急性糸球体腎炎,急性腎不全、慢性腎不全など腎臓疾患全般について診療いたします。透析室では泌尿器科のスタッフと協力して透析療法を担当しています.

診療実績

スクロールできます
疾患別患者数 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
年間外来新患数 205人 151人 150人 166人 189人
新入院患者数 212人 181人 207人 230人 250人
腎生検数 11件 3件 3件 5件 5件
新規透析導入患者数 17人 20人 14人 15人 15人

スタッフ紹介

医師名・役職 卒業年・
卒業大学
専門医等 専門分野・その他
大瀬 貴元
おおせ たかもと
大瀬 貴元
内科主任部長
1996(H8)年
東京大学卒
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本腎臓学会腎臓専門医・指導医
日本透析医学会透析専門医
・指導医
日本医師会認定産業医
日本医師会健康スポーツ医
元宮内庁侍従職侍医
Fellow of the American Society of Nephrology
「平成28年度第7回NCGM臨床研修指導医養成ワークショップ」修了
「令和元年度プログラム責任者養成講習会」修了
内科
腎臓内科
血液透析、血液浄化療法
よしかわ たかひろ
吉川 隆広
医師
2016(H28)年
熊本大学卒
日本内科学会内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会専門医
「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
内科
腎臓内科
いのうえ りさこ
井上 理紗子
医師
2021(R3)年
秋田大学卒
内科一般
腎臓内科
たなか みな
田中 美奈
医師
2021(R3)年
筑波大学卒
「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了
よしむら りゅうのすけ
吉村 龍之介
医師
2022(R4)年
東京大学卒

//

外来担当医

午前 大瀬貴元 大瀬貴元 大瀬貴元
午後 予約診療 井上理紗子  吉川隆広 大瀬貴元  吉川隆広

予約制です

電話予約:TEL 03−3269−8180(外来予約センター)
予約時間:平日8:30~17:00

2024/4/5更新

//

専門外来