パンフレット

麻酔科

診療・各部門

診療内容

麻酔について

はじめに

麻酔は手術による痛みやストレスから患者様のお体を守り、手術が安全に行えるよう手術中の患者様の全身状態を日常に近い状態に維持することを最大の目的としています。
当院は日本麻酔科学会の認定する麻酔指導病院です。年間約4,800件の手術を行っており、そのうち約2,000件の手術を私たち麻酔科医が管理しています。術前に患者様の全身状態を把握し適切な麻酔法を選択し、合併症などの危険性についても説明を行った上で手術中の麻酔・全身管理を行っています。また、手術後は鎮痛(痛みを軽減する)を中心とした術後管理を行い、手術前後の患者様の全身状態を良好に維持・管理するために注意を払っています。

麻酔方法の種類

麻酔は大きく2種類に分けられます。全身麻酔と、局所麻酔です。
単独で行うこともありますし、両者を併用することもあります。

全身麻酔

意識がありません。手術中は完全に眠っている状態で目が覚めた時には手術は終わっています。一般に、腹や胸、脊椎、顎・顔面、脳の手術では全身麻酔を用います。

局所麻酔

意識があります。

  • 硬膜外麻酔
    脊椎(背骨)の間から細いカテーテルを入れます。手術後も、手術の時にいれたカテーテルから痛み止めの薬をいれることができ、痛みを抑えるのに大変有効です。
    硬膜外麻酔単独で麻酔を維持することは少なく、全身麻酔や脊髄くも膜下麻酔と併用することがほとんどです。
    ※患者様の状態によってはこの麻酔が出来ないことがありますが、その場合は他の方法で痛みをとる工夫をします。
  • 脊髄くも膜下麻酔
    いわゆる下半身麻酔です。腰椎(腰骨)の間から細い針を使って注射をします。
    この麻酔がきいている間(3~6時間)は感覚がなくなり足を動かせなくなります。

おわりに

手術前日に麻酔科医より麻酔の方法や合併症について説明をしますので、不明な点があれば遠慮なくご質問ください。

メッセージ

手術を受けられる患者さまへ

当麻酔科では4名の常勤医と数名の非常勤医により、手術を受けられる患者さまの麻酔管理を行っております。私たち麻酔科医は、患者さまの痛みやお体の状態を厳密に管理しながら、外科医による手術が安全で速やかに行われるように術中管理を行っております。また安全な麻酔管理には、麻酔科医だけではなく、手術に関わる全てのスタッフのチームワークが非常に重要であると考えます。当院手術室では、非常勤医も含め麻酔科医と、外科系各科スタッフ、手術室スタッフとのチームワークも大変良好で、日々患者さまの安全を第一に考えた手術室運営を心掛けております。

研修を希望される研修医のみなさまへ

各科研修プログラムはこちらです。

診療実績

  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020件
麻酔科管理手術件数 1,946件 1,809件 1,979件 2,005件 1,725件
全身麻酔件数 1,923件 1,675件 1,964件 1,987件 1,709件

スタッフ紹介

医師名・役職 卒業年・
卒業大学
専門医等 専門分野・その他
児玉 里砂こだま りさ
児玉 里砂
主任部長
1989(H1)年
福島県立医科大学卒
日本麻酔科学会麻酔科指導医
麻酔科標榜医
全国社会保険協会連合会「平成23年度臨床研修指導医養成講習会」修了
臨床麻酔
まつや あつこ
松谷 厚子
医長
1998(H10)年
山形大学卒
日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医
麻酔科標榜医
臨床麻酔
ひがし ゆき
東 有紀
医長
1999(H11)年
愛知医科大学卒
日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医
麻酔科標榜医
「平成22年度臨床研修指導医講習会」修了
臨床麻酔
あき ひろみ
秋 裕美
医長
2001(H13)年
山口大学卒
日本麻酔科学会麻酔科専門医
麻酔科標榜医
臨床麻酔
しみず みほ
清水 美保
医長
2001(H13)年
秋田大学卒
日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医
麻酔科標榜医
臨床麻酔
やまぐち みどり
山口 翠
医師
2003(H15)年
千葉大学卒
日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医
麻酔科標榜医
臨床麻酔
えばな いずみ
江花 泉
医師
2003(H15)年
富山大学卒
日本麻酔科学会麻酔科専門医 臨床麻酔

外来担当医

現在麻酔科は外来診療を行っておりません。